第1章

5/21
前へ
/21ページ
次へ
喫茶店で30分程話を聞いて、永瀬君は俺の予想よりも早く切り上げた。 彼女は丁寧に挨拶して帰って行った。 彼女から1枚の紙切れを預かった。 くしゃっとなった紙に数字が書いてあった。 《26》 6-9-12-5 8-9-18-1-11-21-14-1 「何だろ…暗号…とか?」 「先生!素晴らしいです!その通りですよ。これは暗号です。」 テンションの上がる永瀬君は、この数字とにらめっこを始めた。 「永瀬君、そろそろ帰ろうよ。」 「はい。先生、行きましょう。」 30分で用事は済んだのに結局1時間ちょっとそこにいた。永瀬君が数字とにらめっこを始めちゃったからね。やっと喫茶店を後にした。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加