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困ったなと眉を下げる警官に、強情にも青年は俺を盾にしたまま…。
「わかりました。俺が一緒に行きましょう。なら、君も行くかい?」
「……。」
無言で頷いた。
「松田さん、すみません。仕事中ではないですか?」
すかさず、編集長が警官に言う。
「ああ。柴田さん。いいですよ。袖すり合うもって言うでしょ。送って行くくらい大丈夫ですよ。」
警官の柴田さんは編集長の知り合いだ。もうひとりは小林君。
「すみません。では、お願いします。」
「はい。じゃあ、君。一緒に行こう。」
「編集長!僕も一緒に行ってきますから。」
編集長は眉をピクっと動かしたが、了解したようだ。警官ふたりと青年と永瀬君と5人で交番に行った。
交番で話を聞くも埒が明かない…。
取り敢えず、病院で精密検査を受ける事になった。
青年はなぜか…俺を縋るような目で見る…。
すると、珍しく永瀬君が、この際とことん付き合いましょうと言った…。はい?
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