第六章

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「恋バナでもするー?」 夜、十数人いるからトランプもすぐに終わり暇を持て余した私たちはとりあえず雑魚寝しながら談笑し、只今それも飽きたところです。 「私は小春様が好きですよー」 雑魚寝しながらも姿勢が良い春が見つめてくる。ウザイ。顔を逆向きにすると、そこには太陽。なんかめちゃくちゃニヤニヤしてるし。キモイ。 「赤いぞバカ月」 「アホ金の目がおかしいのよ」 どこ見てもキモいしウザいわ生き地獄。 「あ、そうだ」 社長が勢い良く半身を起こして、笑う。 「肝試ししよーか!」 ということで、墓地に来ました。罰当たりよこんなの。帰りたい帰りたい帰りたい。 「じゃあ、前の組が行った3分後出発で」 チノメア社員がおばけ役とか。いらないからそういうの。うぅ。 「大丈夫ですか、小春様?」 「だ、だだだいじょうぶよ」 怖いわけじゃ、ないんだから、ね! 「ほら神行くぞ」 「嫌です嫌ですいーやーでーすー!!」 「じゃあ一人で行け」 「まっ!!待ってください太陽様ぁ!!」 太陽達の3分後か。うぅ…怖くないと良いな… 「うわあぁぁぁ!!!!」 「ああああああ!!!!」 墓地に響き渡る太陽と神の絶叫。ちょ。何したのよチノメア!! 「3分経ちました、行きましょう」 い、い、嫌だあぁ!!
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