第二章

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何かが変だ。何かが足りない。いつもと変わらない風景にとても小さな、とても些細な何かが足りない。今私の目はタンスの中を写してる。だとすれば衣類が足りないのか。 「あ…」 今日はこうと思ってたしましまパンツが無いんだ!あーすっきりした!すっきりしたけどモヤモヤ再来。何故無い。 「おはようございます小春様!」 …まさかねー。ないない。いくらなんでもそれはない。だってタンスは寝室にあるもん。寝ている間寝室は鍵をかけていたし。だとすればしましまパンツは何処へ。 寝る前に確かにタンスにあったんだけどなぁ。やっぱり…いや、もしそんなことしてたらヘリコプターで3000mの高さから噴火口に向かって頭から落とすわ。それからクーリングオフする。溶けましたーって。 まぁいいや、着替えよう。まだ起きたばっかりだから鍵かけっぱなしだし。そうしたら春に覗かれる心配も… 「……」 あ、れ、れ。 「春」 「はい!」 「どうやって寝室に入ったの?」 「窓からです!」 「寝室に窓はないわ」 「床からです!」 よし、ヘリコプター準備しなきゃあ!! 「その前にエルボォ!!」 「ぐはぁ!朝から凄いです!さすがです!」 出て来いやチノメア社長にチョコ売りぃ!!こんなん寄越した輩も一緒にメッタメタにしてやんよ!!
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