第二章

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「小春様、私は小春様の幸せを願っています。ですから私を雇わない方が幸せならば、どうぞ、返品なさってください。お気になさらず」 根は良い奴なんだろうな。見た目も良いし。変態ってとこに目を瞑ってやればまぁ我慢できる。 「わかった、まぁ前向きに検討してあげるわ」 とりあえずパンツ禁止令と覗き禁止令と、部屋の鍵を二重ロック。これが条件ね。 「ありがとうございます小春様!そしてえっと、か、かー……カラス様!!」 「よく言われるが、俺は、か、す、い、だ!」 「良いじゃん、ご主人様見た目カラスっぽいし。カラス様で」 カラス兄さん…あ、なんかしっくりくる。 「…まぁ紳士として許してやるか。カラス、好きだし」 許しちゃった。 「とりあえず春、朝ご飯」 「はい!かしこまりました!」 あーもー。なんか色々面倒くさいことに。ま、いいか。 「あと春、出掛けるわよ」 「デート!?」 「黙れ」 チョコ売りのとこにいって詳しく話させてやる。チノメアの陰謀を、ちょっと拳を使って吐かせてやるんだから。
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