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ルイの体に唇を這わせ、愛撫にたっぷりと時間をかけてやる。
ルイとのセックスは、あまり面白くもないが、苦痛に耐えているような女の顔を見ているのは好きだ。
ルイは、哲郎の所業に堪えるように、固く目を閉じて、哲郎の頭を両手で抱いていた。
そして、手のひらについた生暖かいものに、驚いて目を開けた。
その正体を見て震え上がった。
「ヒッ」
体温があがったせいで、哲郎の出血が、また始まったのだ。
ルイはベットリとついた、その赤黒い液体に、悲鳴をあげガタガタと震え出す。
脅えた女は、妙に欲情を刺激する。
哲郎は、まるで舌舐めずりするように、自分の髪をかきあげた。
割られた額からは、タラタラと血が流れている。
両手を赤く染めたルイは、頬を歪め、今にも泣きそうな顔で青ざめている。
哲郎は、凶悪な思考に囚われた。
この血で、ルイの全身を、赤一色に染めてやりたい。
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