第3章 プレジデントデー

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するとトモキが、自分の皿にそれだけが残ったポテトをくわえて、 「お前が悪いんじゃないだろ」 とポツリと言った。 「心配すんな。おれたちは悪運だけには恵まれてんだ」 椅子を鳴らして立ち上がると、ニッと笑う。 客を装い、飲み物を手にするその刺客に向かって、トモキがゆっくりと歩きながら近づいていく。 哲郎は一応、釘をさした。 「ヤケにはなるなよ」
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