第5章 独立記念日

4/13
前へ
/92ページ
次へ
総長であるトモキが、自分のチーム『爆音神』のメンバーとして把握しているのは、哲郎たち側近と、同じ学校にいるメンバーぐらいだ。 だが実際には、親衛隊長の五十嵐にも特攻隊長の橋元にも、それぞれ他校に広がる配下がいて、その下にもまたメンバーが連なっている。 トモキは、そういうことにはまったく無頓着なので、それぞれのメンバーについては、それぞれの隊長に任せっぱなしになっていた。 哲郎だって、支部代表だという男たちから挨拶は受けたが、さてどれが第3支部の『北上』だったのかと問われると、正直、記憶が怪しくなる。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加