第5章 独立記念日

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一方、トモキと哲郎は、後を追ってくるであろう刺客の姿を、日本の三大門のひとつと言われる大きな三門の上から探っていた。 気休めに、中学生から借りた学生服を羽織って、変装も試みている。 中学生のうちの誰とも、身体のでかさが違いすぎて、トモキも哲郎も学生服に袖を通すことが出来ないでいるので、あまり変装の意味はないかもしれない。 だけど今度は待ち伏せをする側だから、少しは余裕がもてる。 それに、アンを中学生たちに任せられたことで、ずいぶんと負担が軽減した。 誰かを守りながら戦うのは、思った以上に骨が折れる。
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