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おそらくトモキのバックシートでは、アンは強烈な悲鳴をあげていることだろう。
トモキの後ろで、アンの金髪がまるで特攻旗のようになびいている。
哲郎のフォアでも、ついて行くのがやっとのスピードだ。
もともと単車の腕はトモキの方が上だが、タンデムのハンデを抱えて、これだけのスピードで走りながらも、危なげないテクニックで車をかわしていく。
秋のこの時期は観光客が多く、そこここで道が渋滞しているにも関わらず、トモキと哲郎は、流れるようにアン王女ご希望の場所へと、バイクを走らせた。
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