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急に確信に触れてきた優弥に俺は
「さあ、どうだろう」
すっとぼけながらジントニックをコースターの上に置く。
「何すっとぼけてんだよ。分かってるんだろ?今日、来るか来ないかを」
俺を軽く鼻で笑い、お酒を口にする。
「そういうお前だって分かってて聞いてるんだろ?」
負けじと言い返すと、優弥は不敵な笑みを見せた。
「今日は平日だし、俺がこっちに居るから美月は来ないだろうな」
やっぱり全部、分かった上で俺に聞いてきていたようだ。
「本当に人が悪いな」
「お前には負けるけどな」
ああ言えばこういう、とはこういうことを言うんだろうと優弥の返しを聞きながら思った。
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