第1章

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「うわぁ……」 目の前にはなかなか大きな建物。築百年以上建っているはずなのに、案外立派で驚いた。 「さぁ、早く入りましょう」 「ま、待ってくれよ」 図書館の前に置いて行かれるのが、何だか嫌で後を追った。 近付いてもドアが開かない。直木が押すのを見て、手動だと分かった。これ、初めて見たな。 中は嗅ぎ慣れない独特の匂いが満ちている。紙の匂いっていうのか? 嫌な感じではないけど。 どこもかしこも高い本棚と棚には古書が埋め尽くさられている。 .
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