第1章

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「そうよ。今日は暢気に話しに来たわけじゃなかったわ」 思い出したかのように、直木は内ポケットに入っていた散らしを見せる。 「そうだ。俺も昨日初めて聞いて、驚いたぜ……」 二人は頷いたり、首を振ったり、深刻そうに話している。聞き取れたのは最後の方だけだった。 「もう少しで役人が来る。作戦“R”を実行するわ」 “R”何かの隠語か……? 「俺もそれしかないと思う。他の爺婆は帰しとかないとな……」 やっさんの感じからも危険な作戦だと分かる。 .
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