第1章
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「そんなわけあると思う?」 僕はワイシャツのボタンを開けて、それを取り出す。 「――えっ?」 それは無惨にも蜘蛛の巣が這って、完全に使えなくなったタブレット。 「やっぱり、直木のそれより役に立つよ……」 折角、決めたつもりだったのに痛みで苦笑いしか出来なかった。 .
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