第1章

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丁寧に二つ折りにされたそれを見ていいのかと、改めて視線を向けると軽く手を差し出すジェスチャーをされた。 まぁ、こっちに渡すくらいなのだから、見ろってこと何だろうけどさ。 開いて、まず飛び込んできたのは、 『図書館閉鎖!』 図書館という静閑なイメージとは裏腹な楷書体に赤色。地味に目に染みる配色だなと感じたのが第一印象だった。 「……で?」 一通り、目を通したがピンと来ず、聞き返すと唖然とした様子で口が開いている。 .
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