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「入学してからずっとあなたの事を見てました!
好きです!つ、付き合ってください…!」
まだ雪が残る北海道のある朝、私こと大宮優斗(おおみやゆうと)こと私は学校の屋上に呼ばれていた
。
始業式がおわり雪道の中を帰る生徒を下に見ながら
またか…と一つ心の中で溜息をつき、
「気持ちは嬉しいけど…君とは付き合えないよ」
「どうしてですか!これでも
~南高校の教室で二人っきりの放課後を過ごしたいランキング~
の4位なんですよ!自慢じゃありませんけどそこら辺の女子なんかよりずっと自信ありますから!」
思いっきし自慢してるじゃえねぇかてか何だそのランキング初めて聞いたぞ俺
でも4位って…まだ3人ほど上がいらっしゃるじゃないですかぁ
「いや別にそんな事聞いてないしそもそも貴女とクラス違うから喋ったことないですから…あと…」
「鼻毛出てますよ」
彼女は涙目になりながら屋上から出て行ってしまった。なんか言ってた気もするけど
早口で全く聞き取れなかったなぁ
彼女のことを気の毒と思いながら優斗はドアノブを握りドアを開ける。暦上は4月となっているもここ最近の寒波のせいであちこちに雪が積もっている
校庭にある桜の木もおそらく今月では咲くことはないだろう。
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