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それから僕は無線で助けを求めた。人間語はなんとか話せるからたぶん、相手は人だと思ったに違いない。
パソコンを見たが、もうネットは繋がっておらず、助けを求めるにはそれしかないと思った。
ここはもう恐らく人モドキに占領されてしまった。
一人人間の女の子が生き残っている。助けに来て欲しいと。
たしか救助は女性と子供のみだったはずだ。
だから奴らは救助されない。
きっと助けに来てくれる。
そして救助用のヘリがくるまで僕は彼女を見守ることにした。
そんなある日のことだ。
母さんがご飯を持ってきてくれなくなった。
階下のキッチンではいつも何かを作ってくれているのにどうしたんだろうと、キッチンに降りると、姿が見えない。
隣の部屋の父さんの様子を見てもいない。
二人ともいないのだ。
どうしたんだろうとは思っていたが、いい加減お腹がすいてきた。
仕方ないので僕が庭先で食用の虫をとっていると、隣のおばちゃんが慌ててきた。何か僕に必死で訴えかけている。
う~う~うお。とまるでこの辺りの危険を知らせるような言葉に僕はあることを感じ取っていた。
僕も最近気になってはいたのだ。
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