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男はまず 前方の
車のライトが照らしている範囲に目をやったが、
そこには舗装された道路がただ広がるのみ…
すぐに 車の後方へと頭を振り向けようとした時 ──
クエッ
不意に 道路脇に広がる林の暗闇の中から、
鳥なのか獣なのか、何かが鳴く声が聞こえ、
男は反射的にビクンとする。
改めて、
車の後方のリアライトがうっすら照らす暗闇へと視線を向け、
ジッと目を凝らして見ると……
《!?》
闇の中に白っぽい物体が横たわっているのを視線が捉えた。
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