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「そうか、でも焦らなくていいんじゃないか?事が動き出したら結構早いもんだよ。なるようになるんだから。でも、佐伯くんとしてはノンビリしてられないのかもしれないけどな」
そう言って私の肩をポンポンと叩いた一伯父さんは、道子伯母さんの元に行ってしまった。
「よう、まひろ。聞いたぞ、翔と婚約したんだってな……おめでとさん」
伯父さんと入れ替わりにやって来たのは、シュウにぃ。
「主任から聞いたの?なんだかちょっと恥ずかしいけど、ありがとう」
さっきまでシュウにぃと話していた主任は、新と信に捕まっていた。
私が知らないうちにすっかり仲良くなっていた3人は、私から見ても本当の兄弟みたいだ。
お互い遠慮なく言いたい事を言い合っているようで、見ている私も心穏やかでいられる。
「お前さ…。翔と付き合って婚約までしてるのに『主任』はないんじゃないか?仕事とプライベートのけじめは大事だろ」
う………。
ど、どうしてシュウにぃにそんなこと言われなきゃいけないの?
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