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「だって、ずっと今まで『佐伯主任』としか呼んだ事がないし、主任だって何も言わないし……」
呆れたような目で私を見ているシュウにぃ。
主任から文句言われるなら分かるけど、他人からとやかく言われたりしたくない。
「あーあ、俺本当は兄貴とお前をくっつけたかったのに。なんで翔のためにこんなこと言ってるんだろうな。アイツは自分からは言わねえよきっと…名前で呼んでほしいなんてさ。多分お前のタイミングで呼んでくれるのを待ってるはずだ。察してやれよな!男心を」
そんなこと急に言われても、私にだって心の準備ってもんがあるんだし。
「俺や兄貴は従兄弟だから仕方ないだろうけど、他の男を親しげに名前で呼んだりするなよ?まあ、まひろに限ってそれはないか。男っ気なんてどこにも存在しないからな」
「ちょっと!なによそれ。確かにそうだけど……。シュウにぃには分からないのよ女心なんて」
シュウにぃって昔から自分が一番正しいって思ってるんだから…。
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