第1章
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休み時間。 私、春日冴は読んでいた本を途中で閉じた。 思わず小さなため息をつく。 「何を読んでいたの?ため息なんかついて」 不意に後ろから声がした。 学級委員長の幸村珠樹(ゆきむらすず)だった。 彼女とは文化祭前後から仲良くなり、今では下の名前で呼びあうほどにまで発展した。 彼女は私がため息までついた本に興味を持ったらしくカバーがついた本を観察していた。
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