可愛いあの子

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「は、はははっ……」 憧れのあの子がAV女優、 しかも結構えげつない奴に出てたとなると、 精神的HPの消費は半端ない。 力なく机の上のそれを手に取ると、 蓋を開けて小袋の中身をぶち込む。 すっかりぬるくなったそれに 箸を突っ込みかけて気が付いた。 ……これ、カップ焼きそばだった。 僕の目の前にはなみなみと湯が入った容器と、 それに溶けてすっかり薄くなったソース、 そしてのびた麺。 「最悪だ……この世の終わりだ……」 【終】
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