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「最悪だ……この世の終わりだ……」
……なんでこんなことになってしまったんだ。
ああ、あいつが、
あいつがあんなことを云うからだ――。
十分ほど前。
僕は一本の電話を受けた。
「ああ、ショースケ?いまいい?」
「ん?あー、ちょっとだけ、なら」
机の上をちらり。
……まあ、ちょっとくらいは大丈夫か。
「あのさ。キョーコちゃん、だっけ?
おまえが可愛いって云ってた同じ学部の子。
……あの子、あれだぞ?」
「あれって?」
「あれだよ、……あれ」
「あれじゃわかんねーよ」
歯切れの悪い友人にイライラする。
それに、時計はそろそろ予定時刻を指してる。
「……はぁーっ。
いいか、いまから云うことにショックを受けるなよ?」
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