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「だからなに?
付き合ってる奴がいたって、……まあショックだけど、
あんだけ可愛くていい子だったら仕方ないし」
なかなか云わない友人にじれて、
先に作業をしてしまおうと携帯を肩に挟み、
それを手に取る。
「その方がショックが少なくてよかったかもな。
……いいか、よく聞け。
あの子、あんだけ清純そうな癖して、
……AVに出てるんだ!」
「はぁっ!?なに云ってるんだよ!?
あの子に限ってそんなことあるわけないだろ!?」
あまりのショックにそれを机の上に落とした。
携帯を手にしっかり握りなおし、
友人に噛みつく。
「いや、それがさ!
さっきDVD借りにいったら、あったんだよ、
彼女の奴が!
結構えげつない奴だったし、
まさかな~とは思ったんだけど。
でも、やっぱり彼女だった。
しかも1本だけじゃなくて」
「……そうか」
「おい、聞いてる?おい、大丈夫か~?
おーい、……」
まだなにか云っている友人を無視して携帯を切る。
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