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最悪だ…この世の終わりだ…
さよなら、昨日までの俺。
今日からは…新たな扉を開く。
「あ、あのっ…」
「?はい…何か?」
振り向いた黒髪のきれいな彼女は俺を見て、その柔らかそうな頬を桜色に染めた。
「お、俺…どうですか…!?」
「…え……」
彼女の視線は下っていき、その長い睫毛は色白の肌に色濃く影を落とす。
ややあって、彼女は言った。
「いやああああああああああっ!!!!変態!!!変態よー!!!」
ああ、なんて清々しい叫び声なんだ。
やはり俺の見立てに間違いは無かった。
「どうしました!!?」
「おまわりさん!!あの人です!!」
悲鳴を聞きつけ駆けつけた警察官に、俺は捕まってしまった。
最悪だ
この世の終わりだ
昨日までの俺ならそう思っただろう。
だが、新たなる扉を開いた俺は違う!!
もっと、もっと見てくれ!!その生ゴミにわいた虫を見るような目付きで俺を!!ハァハァたまんねe
「ただの変態じゃねーか!!!」
「痛い!!殴ることないだろ!!?」
「今のは純粋な読者の分だ!!そしてこれが俺の分だぁ!!!!!!!!!」
「ぎいやああああ!!」
中2オタク男子の会議
END
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