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「じゃ…じゃあまず、その女優さんに聞いてみよう!話はそれからだ」
変な期待と緊張で、静まりかえる空気のなか、その電話は繋がった。
その電話には相手の事務所までもが仰天し、関係者を訳のわからないテンションにさせていた。
「監督ぅ…!やってくれるらしいっす!」
「なんと素晴らしい…!」
「もうひとつの『まほドバ』。作者としても実に楽しみだ」
現場の空気がギラついてギトギトしてきました…。
こわい…!この男の人たちこわいです!
そんななか、納得できていない人が一人。
「え…ちょ…私は!?」
私の中の人…になるはずだった人です。
「あぁ、もうキミ来なくていいよ」
「ちょ…監督!?監督ってば!
…ふざけんなこの変態どもが!!」
私はこのプロ意識高い声優さんに、ものすごく同情しました…。
だってもうだめですもん、この作品。
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