非日常の始まり、

15/37
前へ
/359ページ
次へ
お前、その変化は何なんだ。 未だついていかない頭で必死に整理する。 攻「オウケイ、ちょっと待とうか。…えー、つまり?転校生…奈弥は変装してたって事すか」 奈「…あ、やべ、変装解いちゃった。」 今更気付いたのか頭に手を置いた転校生…もとい奈弥。 何それ萌える。 萌え禿げる。 天然おバカなんですね。 分かります。 叔父さんに怒られる…。とか何とか呟いている奈弥を微笑ましく見る。 うるさい子だなと思ってたけど、何だ、意外と普通の子なんじゃないか。 奈「っよし!」 攻「へいっ!」 奈「…?」 攻「…ごめん。何でもない、続けて」 悪ノリしてみたら純粋な目で心配そうに見られた。 僕の目は大ダメージを受けた。鬱だ死のう。 奈「うん?…俺、変装なんかしないぞ。攻受に託す!」 心底不思議そうに俺を見た奈弥は、何かを決意したかのような表情で鬘と瓶底眼鏡を差し出してきた。 結局そうなのか。 まあ、折角の好意だし…このくらい変人にならないと会長も欺けないし… うん、貰おう。 攻「ありがとう心の友よ。一生大事に付けさせてもらいまする」 奈「おう!でも、それださいぞ?」 …。
/359ページ

最初のコメントを投稿しよう!

555人が本棚に入れています
本棚に追加