非日常の始まり、

16/37
前へ
/359ページ
次へ
え? ださいって分かってたのか。まじか。まじなのか。 思いっきりそういう感覚無いのかと思ってた、ごめんよ奈弥。 心の中で謝りながら無言で鬘と瓶底眼鏡を受け取る。 そしてそのまま鬘を被り、瓶底眼鏡を装着。 ださださ攻受君の出来上がりっ(はーと) 奈「っ…ださいな!あ、思い出した!職員室ってどっちだ?」 グサッ 素直過ぎるよマイベイベー…。 吹き出して笑い始める奈弥に不貞腐れようとしたら、急な話題展開。 どこからそれでてきた。 攻「僕に似合わないものはないようである。職員室は右に真っ直ぐ行けばつく。」 奈「あるのかよ!なるほど、分かった。じゃあ、また後でなっ。」 攻「お互い生きてれば会おう、じゃあなー。」 奈弥のノリの良さに感心し、わっくわっくしながらも、手を振って走っていく奈弥の後ろ姿にブンブン手を振る。 いつか俺の嫁にしてもいいぜ☆ なんてな。俺、ホモじゃなかったわ と、いうか…この後俺どうすればいいんだ。 変装したのはいいけど、とりあえず終と尋君は腹筋崩壊コース2ラウンドにいくとして。他のクラスメイトと担任の反応が怖い。 あ、後親衛隊。 …ま、いいや。会長に捕まらなければ他の奴なんて関係ねー!うん! 一先ずクラスへと歩き出しつつもさもさと眼鏡に掛かる鬘の前髪を軽く払う。 奈弥、よくこんな視界が狭いの付けてたなあ。 …ん?んん? 横髪らしき鬘の髪を一房掴んですんすん、と匂いを嗅いでみる。 攻「こッ…これは…!!」 ナンッッッッチュウイイニオイッッッッッッ!!!! 一見臭そうなのに!何で!こんな!甘い!匂いが!するんだ!
/359ページ

最初のコメントを投稿しよう!

555人が本棚に入れています
本棚に追加