二十六章 決着

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「ジュードが何か動くのならこのタイミングかと思ってね。 ゴルドー殿につけてもらっていた。 結果としては正解だった様だな。 さて……」 言って──レイジスはサッとジュード達から未だ少し動揺した様子のセルジオの方へ向き直る。 「セルジオ·クロクスナー。 お前があの内乱を引き起こし、アルフォンソ兄上を幽閉し、サランディール国を好き勝手に操っていた事、既に全て聞き知っている。 然るべき処罰を受けてもらう」 レイジスのその言葉に。 セルジオは、一瞬前までの動揺を すっ、と腹の底に引っ込めた──様に見えた。 ダークグレーの眼が冷たく──だが、強く澱んだ光を放つ。 その唇が皮肉げに歪み、ハッと鼻で笑う様に息を吐いた。 そうして──と同じ、凍りつく様な冷たい声でレイジスに向かった。 「── 一体何を仰られるかと思えば。 この私が内乱を引き起こした? アルフォンソ殿下を幽閉? 一体何のお話です」 その、声を聞いた瞬間。 俺は頭の先からザァーッと血の気が引いていくのを感じた。
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