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「それだけ息が合うのだから、仲良くやっていけるだろう。
世間から身を隠して生きていかねばならない者どうし、助け合う事を覚えなければ。
どうやらここは、そういう者ばかりが集まる場所らしいのだから」
言ってくる。
……そういう者、ばかり?
まるでダルもその一員だって言うような言い方だ。
街での様子を見てる限り、ちっとも“世間から身を隠して生きてる人間”には見えなかったが。
思いつつ、俺は大きく肩をすくめた。
ま、ダルの過去なんかに別に興味はねぇや。
当のダルも、そんな俺には構わず さっと階段を上がって行く。
残された俺と犬カバは、ちらっと互いに目をやってから、
「けっ、」
『ブッフー』
顔を背けて互いに離れる。
それにしても、世間から身を隠して生きてかなきゃならねぇ者どうし、か。
ダルじゃねえが、全く妙なインネンのある家だぜ。
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