終わってしまった世界の話

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太陽に焦がされながら、ふわふわとしていると、もしかして、さっきの出来事は何かの冗談だったのではないかと思った。 何故なら、ふわふわとしている以外は、空を飛ぶようなこともなければ、変なものを見ることもなく、暑さや疲労も感じるからだった。 「生きているときとあまり変わらないなんて味気ない。死んだ意味がない」 言葉にしてみると、より一層味気なかった。 「そうだ!」 本当に死んだのか確かめるため、俺は大学のサークル室に向かうことにした。 あそこなら人も沢山いる。本当に死んだのか、色々試せるはずだ。 本来であれば、もうそろそろバイトの時間だが、死んでしまったのだから仕方ない。 行って、万が一、働かされたら嫌だし、死んでしまったらお給料を貰う意味もないのだ。 俺はそう決めると、大学へ向かった。
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