終わってしまった世界の話

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サークル棟の1階の角部屋が、俺の入っているサークル、「超研」のサークル室だった。 超研とは「超常現象研究会」と言う物凄く怪しい名前のサークルだが、いたって普通の「飲みサー(飲み会が主な活動のサークル)」だった。 酒豪が5人、オカルト好き(下戸なので主な活動には参加せず)が1人というサークル名を「酒豪研究会」や「酒研究会」に変えた方がいいのではないかと思うようなサークルだ。 俺はサークル室のテンキーを軽やかに押した。 「押せるじゃん」 俺は難なく扉を開けた。 6畳くらいの小さな部屋には誰もいなかった。 「まあ、いいか」 俺はソファに座った。 眠い。急に眠気が襲ってくる。 幽霊なのに変なの。 誰か来るまで一眠りしよう。
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