終わってしまった世界の話

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目が覚めた。 真っ暗だ。 俺は明かりをつけようと立ち上がった。 しくしく…… 後ろで泣き声がした。 「うぉお?」 驚いて俺は、机の上に置いてある漫画達を盛大に落とした。 いてぇ……やっぱり死んだのは嘘なんじゃないか? そう思いつつ、俺は明かりのスイッチを押した。 明かりがつくと、目の前にはゲコがいた。 ゲコというのはあだ名で、女の子に付けるような名前ではないのだが、目の前にいる女の子は紛れもなくゲコだった。 至極単純な由来で、このサークルで唯一酒が飲めないのでゲコとなったので、本人も渋々ながら了承していた。
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