stage 2 猫耳メイドと裏武道館

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 翔太は太郎を友達だとは思っていない。知り合い。クラスメイト。フィギアの約束で付き合うだけ。そうしたドライな認識は太郎だけではない。二次元さえあれば満足なので、翔太は現実世界で積極的に他人と仲良くなろうとはしなかった。    時計を見ると、あと少しで0時を回る。このまま何も無かったら太郎を説得してこの場を離れよう。そう考えた時、 「『ばじ☆ぱじ』参加者の方ですか?」 突然背後から声をかけられた。翔太は心臓が止まりかけた。  振り返ると、そこにはいつからいたのだろうか、猫耳を付けたメイドが一人立っていた。  ……猫耳メイド!?  彼女の不意の出現とこの場にそぐわない格好に、二重に驚いた。見ると太郎も同じらしく、口をあんぐりと開けて彼女を見ている。 「『ばじ☆ぱじ』参加者の方ですか?」  猫耳メイドはにっこりと笑うと再び問いかける。
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