3.窪田先生の告白

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「先生を好きとかじゃなくて……」  遥は口ごもった。 (昨日廊下で熱く迫られた時に、窪田先生に思わずときめいてしまったなんて正直に言えない……。だって口説かれたわけじゃないのに好きになっちゃったなんて、笑われちゃう……) 「じゃあ、そんなにお茶を飲みたいのか?」 「違う!」 「お茶についてくる和菓子を食べたいんだな?」 「だからそんなんじゃないって! 己を見つめ直すのよ! それに先生は私たちの初めての理解者じゃない? もっと話したいし……。悪くないでしょ!?」 「もっと話したい。もっと知りたい。つまり、窪田に興味があるってことだろ? 俺が遥のときにやらなきゃいけない。だからいやだなあ」 「茶道部の活動は一週間に一回だけだし! いいよね! 翔が行きたくないときは休めばいいから! 事情を知っている窪田先生なら、きっと承知してくれるから!」  もう決定事項。  翌日、遥は茶道部の入部届けを出した。
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