1.天空兄妹の秘密

3/40
251人が本棚に入れています
本棚に追加
/244ページ
――“ピピピ……”  枕元の赤い目覚まし時計が、朝6時を知らせている。 「うーー、もう、朝?」  目を開けると、やや薄暗いそこは、いかにも女子の部屋。  ピンク色のカーテンに化粧台。ぬいぐるみやクッション、少女マンガなどが並んでいる。  女子仕様の白いベッドの中で目を覚ました天空遥(てんくう はるか)は、右腕で両目をこすり、そのままあごを撫でると、つるっとしている。 「あーー」  大きく伸びをした。  ベッドの中で、まずすること。  自分の体を触って確認。  特に胸。  二つの山がある。
/244ページ

最初のコメントを投稿しよう!