「未熟者のプリズム」

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「未熟者のプリズム」 青く飛び跳ねる。 夏の暑い日、突然の雨は瞬く間に 水たまりを作り、そして跳ねる。 でも夏は晴れたがりだから、 目一杯雲間を押しのけて青空を見せる。 地面の鏡に照り返す光が プリズムを作るのか、 それとも私の瞳の中で形作られるのか。 君は戻らない日はないと言った。 僕はもう戻れない日々を想う。 懐かしい胸の痛み。 今ではなんだかくすぐったい。 そうやって遠くの夕焼けを見るたびに、 君は決まってこう言うのだ。 この未熟者め、と。
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