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いやに晴れた日の午後
壊れた白熱灯も
元気な両親も
今はもう意味はないんだろ?
君にとっての僕を考えた
きっと瑣末なものだったろう
それ以下かもしれない
僕もさ
愛された記憶はあったのかい?
疎まれた記憶も
そのどれもが消え失せたのかい?
そのどれもが今は棺の中なんだな
知る由もない
本当に暖かい日
皆君を送るようだ
まるで泡を掴むような
まるで意味のないような
その理由もないのに
潮の匂いを感じた
身勝手だな
ほつれ始めた気分
見透かされているようで
いないものはどこか傲慢だ
それは過ぎた言葉か
繰り返しては消えるそれに
少したじろぐ
どこにでもついて回るようで
どこにも見当たらない
憎悪も怨嗟も
今は響かない
裏腹に
悲恋や憐憫も続く
本当に暖かい日
皆君を送るようだ
まるで酔いを欲するような
まるで意味のないような
その理由もないのに
憂いを感じた
身勝手だな
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