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倉庫の中を案内された後、二グループに別れた。
加瀬とチエミが出入り口まで見送り来て、三人は田口と店舗に引き返した。
「女子は制服を合わせてもらうことになる」
田口が一階の総務部に立ち寄り、ベストの下にブルーシャツを着た女性を連れて戻って来た。
「キミは少し待っていてくれ。トイレは大丈夫かな?」
さっき行ったばかりで、その必要も無かったけれど、タクマは時間潰しにトイレに行く事にした。
サヤカと樋口は、女性に案内されて奥へと見えなくなった。
二十分ほど待ち、三人が戻って来た。
真新しい制服に着替えたサヤカと樋口は、まだ着慣れなくて制服を気にしていた。
膝丈の黒スカートとベスト、ブルーのブラウスは袖に折り目が残っていた。
「サヤカちゃんは似合う」
いつの間にか、樋口は名前で呼んでいた。
「樋口さんも」
タクマは二人ともスレンダーに思っていたが、意外にサヤカのベストがキツそうに見えた。
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