新しい一歩

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「これから配属先をお知らせします。店舗勤務、もしくは倉庫勤務を伝えますが、一週間はどちらも経験してもらいます。いいですね」 五人が緊張した面持ちで頭を下げた。 「加瀬くん。キミは倉庫勤務をお願いします。樋口さん、貴女には店舗をお願いします。野山さんにも店舗をお願いします」 無言でサヤカは頭を下げた。 「平さんは倉庫勤務をお願いします。最後は菅野くん。キミには店舗をお願いします」 その時、サヤカがこっちを見ていた。目が合った。 その視線にドギマギして、タクマは微笑もうとしても微笑むことが出来なかった。 「それでは店舗内を案内します」 そう言うと田口が五人を会議室から連れ出した。
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