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「待って!……ああっ…!ダメ!…っ」
未知の感覚に慄くけれど、彼の舌は膨らみを離さず、それどころか指の動きは一層激しくなるばかり。
――――やっ!出ちゃう!
そう感じた瞬間、下肢の間から聞こえていた水音が高くなり、内股から臀部に向かって生温かいモノが広がっていくように感じた。
「――凄いな、顔まで濡れた」
「え……」
「シーツもびっしょり。麗香、感じやすいんだな」
彼は手の甲で口もとを拭うと、その顔に喜悦を浮かべる。
―――何?今の。弾け飛びそうな感覚は同じなのに、いつもの絶頂とはどこか違う。
肩で短い呼吸を繰り返しながら、恍惚として彼を見つめ返す。
「……もしかして、初めて?」
「え……初めて?」
「潮、吹いたの」
「潮!?……い、今のが……」
驚いて、腰を浮かせた私はベッドのシーツに目をやった。薄明りの中で目に飛び込んで来たのは、楕円形の大きなシミ。
「ウソっ……ごめんなさい、シーツが汚れて……」
一瞬にしてカァっと顔を赤らめる私。初めて見る光景にただ困惑し、味わった事の無い恥ずかしさで泣きたくなる。
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