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「なっ……何言ってやがる…やっ、止めろ!俺に触るな変態っ!」
一瞬のうちに起こった磯崎さんの変化(へんげ)に驚いた男は、見るからに顔を引き攣らせて慌てふためいている。
「変態?……ククッ、褒め言葉をありがとうよ」
「褒め言葉!?…ふ、ふざけんなテメっ…グッ…苦しッ…」
「ほら、朦朧としていく意識の中で想像してみろよ。ベッドの上で四つん這いになって手足を縛られ、泣きながら俺にケツを犯される自分の姿をさ」
ジワジワと首を締めあげながら、磯崎さんが弄る様に男の耳元で囁く。
「磯崎さん!?」
目を皿のようにして発した声が裏返る。
なっ、なんて卑猥な!
これが磯崎さん!?可愛らしいフリルのエプロンを付け、鼻歌を歌って嬉しそうにパイを焼いてくれる、あの女子力満開な磯崎さんなの!?
彼の豹変に度肝を抜かれ、あんぐりと口を開けたままの私。
「…クッ…た、頼む……やめっ…ッ…」
「良いね~、その怯えた顔。ゾクゾクする。
おまえにも味わわせてやるよ。屈辱と羞恥の中で抉じ開けられていく、抗えない快感を。おまえの粘膜の蠕動が麻痺するまで、たっぷりと掻き回してやる。―――どうだ?想像すると下半身が疼くだろ?」
そう言って磯崎さんの左手が伸びて行く先は、恐怖で顔を歪める男の下半身。
スーツの上からまさぐる様に膨らみを撫で回し、その長い指を股の奥へと滑り込ませた。
「ヒッ!」
目を見開き飛び上がるようにして悲鳴を口にした男。磯崎さんはニヤリと笑い、ネクタイを掴んでいた手を緩めた。
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