日常の崩壊

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 広い道に出ると地元の連中も慌てて出てきた様ですっかりパニックだった。 (これから戦争でも始まんのか[?])  走り回る他人を見ながら呆然としていると 「君❗そんなところでつっ立ってないで早く避難しなさい❗」  後ろから大声を掛けられ、振り向くと警察がこっちに走ってきた。 「ここに居たら危険だぞ❗急いで避難しするんだ❗」  危険?ホンマに戦争でも始まるんか? 「何がどうなってんっすか[?]❗」 「話してる暇はない❗とにかく」 「キャ~~~~❗❗❗」  どこかの女性の悲鳴が警官の声を打ち消した。さらにその悲鳴を聞いて同じ方向に走り回ってた人達は今度は悲鳴と共にバラバラに走り出した。 「今度はなんなんや❗[?]@」 「ヤバイ、早く逃げろ❗」 「え[?]」 「え、じゃない❗いいからはや・・・・❗」 ❗❗❗  いきなり轟音がなり響き、およそ100m先のビルが爆破解体されたように崩れだした。  さらに、崩れたビルの砂埃の中に一つ黒い物体がうごめいていた。それもかなりでかい。 「何じゃありゃ❗[?]」  柳二が思わず叫んだと同時に黒い物体は突然崩れだした・・・・ ・・いや・・・・・・・拡散したのだ。  拡散した物体は雄牛ほどの大きさでバラバラに散り、辺りの人達に飛び付きだした。 「ひぃぃぃ」「うあぁぁぁああ」「ぎゃあああぁぁぁ」  飛び付かれた人達は断末魔の叫びをあげ、まもなく沈黙した。 「❗・・・うっっ・・・❗❗」  柳二は思わず手で口を覆った。 (こいつら、人間を喰ってる)   その地獄とも言える有り様をまのあたりにし思わず気を失いかけた、が 「しっかりしろ❗早く逃げろ❗❗」  もし警官が叫ばなければ、このまま気絶して奴ら餌になっていただろう。しかし柳二は警官の言葉で気を取り戻し、すぐさまその場から逃げた。  どういう道を通ってきたかは覚えてないが気が付けば川の土手まで逃げてきていた。 (あの警官どうしたんだ・・・・)  いつの間にかはぐれた警官に気付きふとそう思ったが、いつさっきの化け物がかぎつけるかわからないのでとりあえずこのまま一人で進む事にした。
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