53人が本棚に入れています
本棚に追加
タタタン❗タタタン❗
ダダン❗ダンダン!
「・・・・カバー❗・・・」
ダダダン❗ダダダン❗
「・・リロ・・ド・・・❗」
ダンダンダン❗ダン❗
「・・・コチラ・・・7・・ン・・・シキュ・・・・援ヲ❗」
近づくにつれ銃声や叫び声が大きくなってきた。
もうすぐで合流出来るかもしれないと思った瞬間、前から四人ほどがこちらに走ってきた、うち二人は特殊機動隊だが、残りの二人は中年の男性と、柳二と同じぐらいの女性だった。
「奈緒美❗早く❗❗」
「・・・❗」
ゾワゾワゾワゾワゾワ・・・・
四人の後ろから地面覆うほどの巨大ゴキブリの大群がおぞましい音で追い掛ける。
「急いで下さい❗このままでは❗」
「うお❗❗」
「どわ❗」
「きゃっ❗」
先に走ってた男女は相当せっぱ詰まってたらしく正面につっ立ってた柳二に思いっきり突っ込んだ。
「ぼけ❗ボサッとつっ立ってんな❗邪魔じゃ❗」
中年の男性にそう怒鳴られ、柳二はすみませんと謝ったが、内心はムッとしていた。
「・・・❗お父さん❗」
奈緒美と言う女性が叫んだ。当然だがやはり、この二人は親子のようだ。
「クソッ❗」
「ヤバイ❗」
奈緒美の父親と柳二は後から追い掛けてきてるゴキブリに気付き同時に叫んだ。
「君達❗早く逃げて下さい❗」
機動隊の隊員がそう叫んで腰に付けてた手榴弾を投げた。当然手榴弾は轟音を発し爆破したが、数が数なので焼け石に水だった。
「ボウズ❗はよそこどけ❗」
またこの中年に怒鳴られムッとしたが今の状況で言い争う余裕はない、すぐさま立ち上がり来た道を逆走した。
しばらく走ってるうちに柳二はふと何かヤバイ事忘れてる気がすることに気付き
「❗ しまった❗❗」
「な・・・なんや❗」
「❗[?]」
「どうしました❗[?]」
柳二がいきなり叫び全員がビクついたが直ぐに柳二の叫んだ意味を理解した。
「ヒィ❗」
「❗ 挟みうちか❗[?]」
それもそのはず、元々柳二はこいつらから逃げるために上流に登ってきたのだ。
ゴキブリ共は口らしき牙をギチギチ鳴らしながら迫ってくる。
最初のコメントを投稿しよう!