53人が本棚に入れています
本棚に追加
PM5:00
・・・・
・・・・・い・・
・・・お・・・い・・・・
・・・・だ・・・・じょ・・か・・・
・・・・・おい・・・・
「おい❗」
「・・・❗」
がつんっ❗❗
「っ~~~~❗」
「❗[?]」
起き上がった途端何かに頭をぶつけ松岡奈緒美は辺りを見回した。
すると傍らで額を押さえ蹲っている男性がいた。
見たところ歳はさほど離れていないだろう。
(誰[?])
どうやら自分が彼の額とぶつけたようだと思い同じ様に額をさすった。
(ここは・・・)
改めて辺りを見回した。どうやら何処かの浜辺のようだ、目の前の海が静かな音を奏でて浜辺に打ち上げられていた。
「っつつ・・・気付いたみたいやな。大丈夫か[?]」
声をかけられついさっきまで額を押さえてた男性の方を見た。
関西弁で喋るこの男性は誰なのかと思ったが、直ぐに思い出した。川沿いで偶然出会って父親と警察の人と一緒に逃げてた人だった。
そこまで思い出してその後のことに気付いた。
「お父さんはどうしたの❗[?]」
それを聞いた男性は眼を反らし言いにくそうに話しだした。
「やられた・・・・」
それを聞いた奈緒美は絶句しうつ向いた。
「・・・・・」
「・・・・・」
互いに沈黙し重い空気がしばらく流れた。
「とりあえず、なんか食うか」
そう言って男性はバックをあさり、中から缶詰や乾パン、水の入ったボトルを出した。
三十分後
「ねぇ、これからどうするの[?]」
「ん[?]」
出された食料を平らげた奈緒美は煙草を吹かしてる目の前の男性に聞いた。
「ああ、え~と」
そう言いながら彼はバックを再びあさり出した。
最初のコメントを投稿しよう!