プロローグ

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8月8日 PM11:00 隕石群落下から一週間後 防衛省会議室 「・・・・以上の様に、隕石群は日本各地に落下、大きさは直径10m、最大で50mものになります。なお、この隕石群の七割は都市から離れた位置に落下した為最悪の事態は免れました」  楕円上に囲まれた会議室で一人のスーツ姿の男がスクリーンを使って同じ様にスーツ姿の男達に状況を説明していた。 「しかし、都市に墜ちた隕石だけでもかなりの被害が出ている・・・・」 「ああ・・・、死者、行方不明死者だけでもこの数・・・・、怪我人はその倍以上・・・・。」  これを聞いた高官達はザワザワと話し出した。 「で、落下した隕石は[?]」  一人の議員がそう言うとスクリーンの脇に立っている男は 「はい、現在、最寄りの陸自の駐屯地に出動を要請。山梨、鳥取、福岡、新潟、広島、大阪、東京の各地に落下した隕石周辺で展開しています。」  と、相変わらず抑揚のない声で返事をした。 「そうか・・・各部隊はアメリカの調査団が到着するまでそのまま待機させろ。」  その後も議会はこの隕石の調査、周辺の安全、治安の確保の話しで続いていた。 東京北区、落下現場  アメリカの軍用輸送ヘリが現場に到着し、中からアメリカの兵士や科学者らしき服装をした人達が降りてきた。陸自の隊長らしき人が現在までの状況を報告し、その後、調査が始まった。
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