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8月11日 隕石調査開始から三日後
AM3:00 大阪市内
・・・
・・・・・
・・・・・・・・・
「やっぱ居るな・・・・」
静止した闇の中で漆黒の迷彩服を着た男がサブマシンガンを構え、草むらにしゃがみ込みながら呟いた。
・・・・・・・
(残ってんのは俺だけか[?]・・・・・いや、まだ生き残ってんな・・・)
まともな明かりがないためよく見えないが撃ち合う音が聞こえるため、そう確信した。
(でも遠いな・・・、やっぱここは俺一人で乗り切らなあかんな・・・・)
・・・カサ・・・カサカサ・・・
「❗」
草を踏分る音を聴いて反射的にその方向へ銃を構えた。
カササ・・・カサ・・・カサカサ・・・カサ・・・・
(ヤバイな~囲まれたか・・・・)
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
自分の周りは恐ろしいほどの静寂・・・
(嵐の前の静けさか・・・・・)
そう思い、呑気に微笑した時!
「❗」
バババババババババババ
すぐよこの樹に相手の攻撃が当たった。
「くっそ❗❗」
素早く立ち攻撃された方向へサブマシンガンを連射した。
(よし❗)
手応えあり❗っと次の瞬間
バシュバシュバシュッ ババババババババババ タタタン タタタン タタタン
まるで祭りの様に全方向からの攻撃。
当然だ視界の利かない場所では先に動いた者が狙われる。眼ではなく耳で相手を追うからだ。
そうなれば少しでも生き残る術は相手を撒くまで動き続け、なおかつ、反撃することだ・・・・・。
「弾はまだ十分ある。なんとかなる❗」
柳二は攻撃してくる方向へ打ち続けながらとにかくその場を離れた。
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