日常の崩壊

3/7
53人が本棚に入れています
本棚に追加
/88ページ
「どうだ~、撒いた~撒いてやった~~」  樹にもたれ息を切らしながらそう言った時 「❗❗❗」 バシッ❗  たまたまその場に座り込んだのが幸いし、新手の攻撃は丁度顔のあった高さの樹に当たった。 「❗」  直ぐにそこから近い段差に身を隠し、そ~っと撃たれた方向をみた。 (・・・げっ❗)  月明かりだけでよく見えなかったが、そのシルエットだけで柳二は焦った。 (あいつにだけは逢いたくなかった)  逃げる方向を間違えたと悔んでも後の祭、柳二は弾数を確認して覚悟を決めた。 「こうなりゃ一か八かや❗」
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!