小学生。

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学校が楽しいとか、夏休みの宿題のアサガオの水やりをさぼって枯らしてしまったとか、そういう事は覚えている。 けれど母が妊娠していたという事だけが記憶からすっぽりと抜け落ちている。 夏休みも終わりにさしかかったある朝 目覚めるとお母さんもお父さんも居なかった。 おばあちゃんに尋ねると病院に行ってるとだけと言った。 おじいちゃんとおばあちゃんがいたから不安も寂しさもなかった。 その夕方電話が掛かってきておばあちゃんが対応していた。 電話を切ると「生まれたって、○○ちゃん妹ができたで」と言った。 実感がわかなかった。 今まで一人っ子できて、赤ちゃんに関わることもなかったから 妹って・・・何?って感じだった。 夏休みが終わって学校に行きだした頃 お母さんは妹を抱っこして帰って来た。 ニコニコ嬉しそうな顔で。
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