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私は小学校3年生になった。
変わった事と言えば、自分の部屋を与えてもらった事だ。
自分の部屋が出来た事により、増々家族から孤立していった。
夕食とお風呂・トイレ以外は自分の部屋で過ごした。
日曜日はほとんど部屋から出なかった。
1階から家族の楽しそうな声が聞こえてくる。
別にいい、私が居ない方がみんな楽しいはず。
その証拠に誰も私を呼んでもくれない。
その頃から私には、いじけ癖がついていた。
「どうせ私なんか・・・」そう思い自分だけの世界に浸りきっていた。
おこずかいは全部、本・漫画・画用紙に使っていた。
そんな頃ちょっとした事件が起きる。
その日は珍しくリビングでテレビを見ていた。
背後から「○○ちゃん!?」と大きな声で呼ばれた。
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